筆ペンを使いこなしたいあなたにおすすめ!初心者でも書きやすい筆ペンは?!

冠婚葬祭の場面で活躍する文房具といえば、筆ペン。
でも、鉛筆やペンで書くのとはちょっと違い、なかなか思ったように書けない、なんてことありませんか?
そんなあなたに、注目してほしい、筆ペンのおすすめをご紹介します。

筆ペンとは

日本では、中国から伝わった毛筆が長く使われてきていました。
手紙も、書物も、公式書類も、何もかもが筆で書かれていました。
博物館などで見るびしーっときれいに書かれた文字は背筋が伸びるような気持ちがします。
格式をワンランクもツーランクもあげてくれそうですよね。
ですが、印刷技術が発展し、筆を握る機会はものすごく減ってきています。

毛筆の世界は、筆一本取っても使われている筆の太さ、筆先の毛の種類など、多種多様。
さらにインクとなる墨も、素材だけではなく磨り方でも風合いが千差万別。
だからこそ、書き手のオリジナリティがとても反映するから奥深いのでしょうね。
私は毛筆というと、子どもの頃の書写の授業が思い出されます。
墨を磨るだけでもとても時間がかかります。
それを解消するために墨汁が開発されています。
それでもなお、手が汚れたり、うまくかけなかったりと苦手意識が半端ない。
でも何がいちばん面倒くさいかっていうと、道具のお手入れ。
筆の洗い方も墨池の手入れも手がかかるのがもうダメ。
さらに墨だらけになった洗面台の掃除もしなくちゃならなくなるのもつらくて、いやになる要素満載でした。
高校に進学し書道が必修ではなくなったときから、筆を握る機会はなくなっています。

ですが、社会人になると、筆の機会が出てきます。
そう、祝儀袋を書く時や、お礼状を書くときなどが増えるからです。
きちんとした文字が求められるのですが、それまでの毛筆苦手意識はなかなか頑丈でした。
そんな私に強い味方が!
それが筆ペンなのです。

筆ペン(ふでペン)は、本体の軸部にインクを内蔵している毛筆を模した形状を持つペンである。

wikipediaより

とあるとおり、毛筆のもつ格式の高さを持ちながら、墨汁の扱いをしなくてもいいという、手軽さも併せ持つ、すばらしい一品が筆ペンです。
そんないいとこどりの筆ペンで、好感度アップを狙っちゃいましょう!



筆ペンのおすすめ

毛筆のよさをもつ筆ペンですが、毛筆に慣れていないと毛先がうまくあしらえず、結局うまく書けない、なんてことありますよね。
今回は初級者向けのペン感覚で使えるものから、中上級者向けの筆らしさをもつものまでご紹介しましょう。

<初級者向けベスト3>

筆の扱いに慣れていないと、毛筆タイプは手が出しにくいですよね。
特に、ある程度の大きさの文字を書こうと思うと、運筆がしにくいと感じます。
そこで初心者におすすめなのが、サインペンタイプの筆ペンです。
筆先がサインペンのように書けるよう、硬くなっているのです。
はらいやとめがうまくできないという私のような超初心者でも書きやすいのが特徴です。

呉竹 筆ごこち 200円

ペン先が硬めなので書きやすい!
極細タイプはとても扱いやすく、のし袋や年賀状の宛名など、「ちょっと丁寧」が求められる場にピッタリ。
おまけにお試ししやすい価格なのもうれしい!
そして、この筆ごこち、扱いやすさからなんといろいろなカラーが出ているんです!
手帳や絵手紙など、幅広い使い方ができるのも魅力的~。
とにかく書きやすいので、最初の1本はこれがおすすめです。

トンボ鉛筆 筆之助 250円

こちらもサインペンのように書けるタイプの筆ペンです。
とくにおすすめなのが、慶弔ツインタイプ。
1本で祝儀袋にも香典袋にも使えるのはありがたいです。
香典袋はもちろん通常の墨字でもかまわないのですが、悲しみの涙がこぼれて墨が薄まるということから、香典袋には薄墨を使うのがマナー。
きちんと使い分けられる人は好感度アップ間違いなしですね。
デスクに1本あると、とっさの時に慌てずにすみますよ~。

呉竹 美文字筆ぺん 250円

美文字、と言われると試さないわけにはいかないですよね~。
本当に美文字が書けるのかやってやろうじゃん!と意気込んで、細字を選びました。
サインペンぽく楽に書けるのに、文字の強弱がつけやすいのが特徴です。
なんとなく筆で書いたように見えるのが格式を上げてくれる感じでありがたい♪
一方で、ひらがなの「あ」や「お」のように、くるんと運筆するような文字は、初心者にはうまく書きづらいです(涙)
筆ペンの運筆に慣れてきたらぜひ使ってみてほしい筆ペンです。



<中・上級編のベスト3>

筆ペンに慣れてきたら、柔らかい穂先の筆ペンや毛筆タイプの筆ペンにチャレンジしてみましょう。
ですが、初心者向けと圧倒的に書き心地が違います。
とくに運筆によってくせがかなり出やすいので、できることならば、テスターのある売り場で書いてみることをおすすめします。

ぺんてる ぺんてる筆 500円

筆ペンといえばこれを思い出す方が多いのではないでしょうか?
インクの軸の真ん中部分を押すとインクがでてきますので、濃さの調整もお好みでできる、というのも上級者向け。
私は中字を使っていますが、毛筆タイプなので、思ったような文字が書けないことが多いです(汗)
この筆ペンはまさに毛筆と同じように、とめはねはらいを丁寧に、ゆっくり書くことを心がけましょう。

ゼブラ 筆ペン太・細両用 500円

こちらは筆先が毛筆タイプではなく軟筆タイプです。
毛が一本一本分かれていなくて、ちょっと不思議な書き心地がします。
力の入れ具合などがダイレクトに伝わるので、初心者には書きづらさを感じることもあります。
ですが、1本で2種類の太さの文字が書けること、墨の量は調整不要のことから、試してみる価値のある1本です。

ぺんてる ぺんてる筆 携帯用

インクカートリッジを使用する毛筆タイプの筆ペンです。
軸が短く、キャップ式なので、持ち歩きにとても便利で、ペンケースにも余裕で入ります。
ぺんてる筆と比べると書き心地は似ているのですが、穂先が少し短く感じて、書きやすいように思えます。
インクも万年筆のインクカートリッジのような差し込みタイプのものなので、予備もばっちり携帯できるのがうれしいです。

<いつか持ちたい!憧れの筆ペン>

京都で友禅を扱う岡重という会社があります。
その岡重の特製筆ペンがあるんです。
その名も「唐様三昧」。
カートリッジ式の携帯用筆ペンなのですが、ただの携帯筆ペンとは一味違います。
包装紙を開けると目に飛び込んでくるのは美しい桐箱。
どきどきしながら箱を開けると、高級感のある漆の軸に美しい更紗のペンケースがセットになっているんです。
お値段は6,800円!
軸の色や更紗の柄を選べたり、名入れもできる、まさにマイオリジナル筆ペンを実現できます。
筆は毛筆タイプで、ぺんてる筆の携帯用と書き味が似ています。
私は軸は朱、花更紗Dを選びました~。
「ちょっと筆ペン貸して」と言われて、これを差し出すと、「すごーい!きれーい!」といつも褒められます!
あとは美文字が書けるように特訓するのみだなぁと思っています。

いかがでしたでしょうか?
私も決して上級者といえるほどうまく書けないのですが、とにかく丁寧に、心を込めて使いたい、そんな筆ペンをご紹介しました。
みなさんも生活に筆ペン1本加えてみませんか~。



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